ψ無双ψ一家 寄り合い所
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何度も打ち付けられた破城槌によって、遂に大手門が轟音と共に打ち破られた。
最後まで頑強に抵抗していた守備兵も、降り注ぐ矢雨と白刃により沈黙する。
「梶原忍群、後方攪乱より帰陣!」
「水城軍、高城一帯を制圧、これより北側より府内城攻囲に合流するとの事!」
ひっきりなしに伝令がめまぐるしく移る戦況を伝えに本陣を出入りする。
そして遂に。
「九条軍、府内城 大手門を奪取、三ノ丸へ進撃を開始しました!」
それを聞いて総大将の無双は腰を上げる。
「なにも、父上自らお出にならずとも…」
「こんな美味しいところを他人にくれてやるほど、惜しいことは無い。
各師団長を呼び戻せ。本丸一番槍はオレが頂くぞ」
足早に陣門へ進む父と、ため息をついてそれを追う苦労人の娘。
いつもの光景であった。
「無双殺生丸殿、ご謀反!」
その報は、雷鳴のように府内城下を駆けめぐった。大友軍の片翼を担っていた、一門衆 殺生丸の離反である。
「ぬしらは、どうする…?」
突如 苦境に立たされた宗麟は、傍らに控える築別・伊達らに渋い顔を向けた。
「かのような不忠者、もはやお館様とは思わぬ!」
「きゃつらが寄せてきた折には、是非ともこの私めに先陣を!」
それを聞いて、宗麟は御主の為に十字を切った。
「その方らの忠節、我等が父の加護ぞある」
その時、けたたましい足音を響かせて、鎧武者が聖堂に駆け込んできた。
「伝令!日向街道を、この府内へ向けて東進する軍勢あり!その数、二万五千、馬印は…」
「馬印は、二ツ鉾に無の紋、無双!」
「来たか!出陣ぞ、馬を引け!」
だが、二人は自問自答していた。
果たして、自分たちに、あの、重要無形文化財最有力候補の気品と、あと鼻が二ミリ高ければ、世界中を支配していたという超絶美貌を持つうら若き副将を討つ事が出来るのだろうか、と。
= 続く =
ま、そんな会話があったかどーか知りませんが、今回は九州三国志 島津編です(しれっ)。
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