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ψ無双ψ一家 寄り合い所
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 二日目。
この日は台風一過、お天気も上々で絶好のおでかけ日和。

 以前も申し上げましたが、あたしは平日の休みを頂けますと、土日の
普通のお休みではいけない場所に遊びに行くことが多いです。

 というわけで本日は、京都御所から参りましょう♪



宮内庁:参観案内

 京都御所の見学は、ちょっと特殊で見学には事前に申し込みが必要です。
ただ、注意しなくてはいけないのは 日祝祭日は不可 ということです。
場所によっては土曜日もダメです。
 年に数日、申し込み無用の一般公開日がありますのでそちらを利用しても良いかも。
ただ、申し込みの参観順路よりも見れる場所が少ないようです。

 申し込みは住所氏名年齢、さらには日本国籍の有無や同行者のデータまで必要です。
それら全てを入力し、メールの返送をもって初めて参観可能となります。



 こちらが、京都御所の略図。
赤い線に従って、見学ツアーが行われます。
ちなみに、青いラインは見学人数が増えすぎた場合の簡略ルートだそうで。
今回はちゃんと赤の正規ルートで見ることが出来ました。

 歴史に詳しい方、建礼門とか見知った名前が出てきましたね。
ワクワクしませんか(* ´▽`)



 というわけでいよいよツアー開始。
入り口の大きな案内図の前で、ガイドさんが簡単に施設配置を説明してくださいます。
ちょっとアニメ声(* ´▽`)



 さっそく立派な玄関ですね!
ここは御車寄(おくるまよせ)といいます。

 御所には周囲に六つの門があり、参内者の身分によって入る場所が厳格に決まっています。
御車寄のそばの宜秋門(ぎしゅうもん)は皇族、公卿(従三位以上の大臣クラス)の入場門とされ、
今でも秋篠宮さまが来られた時はこちらから入られるそうです。
 通常の皇族・公卿は宜秋門の前で、当時ですから牛車を降りて徒歩で入られるそうですが、
一部の高い身分の方は牛車を御所内に乗り入れて、御車寄の前に付けるそうです。
 そのための玄関なんですね。



 諸大夫の間。
天皇に謁見するための方々の待合室です。
ちょっとわかりにくいですが、部屋が3つに分かれていますね。

 右から高身分用の部屋となっています。
一番右が公卿クラス、その次が高い家格、僧侶なんかの部屋。
最後がそれ以下の身分の部屋です。



 それぞれの部屋は、ふすまの装飾により、それぞれ右から虎の間、
鶴の間、桜の間と呼ばれているのですが。
 ふすま以外にも、畳の縁もそれぞれ赤と白と違いがあるのが分かるでしょうか。
実はふすま以外にも、欄間の細工とかその他、グレードに差が付けられています。
低身分の桜の間には、御車寄に車を付けることが絶対に許されないため、
ふすま自体がはめ殺しになっています。

 ここで感じたことは、厳格なまでの身分区別です。
場所は京都御所ではありませんが、某軍記物で出てた北条氏規が受けた扱いが、
本当に洒落になっていないことが実感出来ました。
 当時の皇家のしきたりがこんな具合なら、場所は違えど、氏乗も
さぞかし冷遇されたのでしょうね。



 新御車寄(しん みくるまよせ)です。
ちょっとかっこいい御殿風の玄関ですね!
ここは大正天皇が即位された時に作られましたので、ちょっと近代的。
窓ガラスなんかが使用されていますが、当時の手作り技巧ですので、
表面がでこぼこしたガラスだそうです。
 先ほどの御車寄は"おくるまよせ"と読みましたが、今度は"みくるまよせ"と読みます。
先ほどの御車寄は高い身分の方が車を乗り付ける場所でしたが、新御車寄は
正真正銘、天皇皇后両陛下のみがお使いになる玄関ですので、読み方を変えてあるそうです。



 京都御所 六つの門の一つ、建礼門です。
ここが御殿の正面で、天皇専用のゲートです。
天皇皇后両陛下が揃われている時は、お二人で通られますが、皇后のみの
場合は、この門をくぐることが出来ません。

 建礼門と聞いて、ピンときた歴史ファンも居らっしゃいますね。
建礼門院という院号を持つ方は、平時子。壇ノ浦で入水されましたが、
源氏武士の手によって救助された方ですね。



 ここが京都御所の正殿。
紫宸殿と、その正面の承明門です。この中に、いつかの平城宮跡の
絵日記の時にも書いた、天皇の玉座たる高御座(たかみくら)があり、
政務を行っていた場所です。
 高御座は天皇の即位式でお使いになりますが、今の天皇陛下は東京で
即位式を行ったため、ここの高御座をわざわざ分解して自衛隊のヘリで
輸送して使ったとか。

 余談ですが、紫宸殿は紫禁城なんかと名前が似てますよね?
これは当時の日本は、中国の文化の影響を多分に受けていましたので、
その名残だそうで、古い建物ほど、今と違う雰囲気の名前が付いているそうです。



 さぁ、見えてきましたよ清涼殿です!
枕草子でおなじみですね!!



 紫宸殿は天皇が政務をされるところで、清涼殿は天皇の私生活する
プライベートエリアです。真ん中のちょっと高いところにお座りになり、
謁見をしていたとか。
 ほんと、これを見るに信onの武家屋敷の家具屋は、武家屋敷・大/小の
デザインといい、平安時代に偏りすぎている気がしますよね。



 御所内のお庭です。
回遊式庭園といって、あえてお庭の正面を作らず、徒歩で池の周りを
歩いて一周することが出来、どこからでも眺めることが出来る造りです。

 明治天皇は、このお池にボートを浮かべて遊ばれるのをお好みになられたそうな(笑)
きっと、外に出られませんからご幼少のみぎりには退屈されたのかもしれませんね。



 御池庭のほとりにあるのが、小御所(こごしょ)と御学問所。
小御所は休憩したり、衣装替えをしたりしたちょっとしたお部屋。
王政復古の大号令の小御所会議のあの小御所です。
 小御所と勉強場所の御学問所の間にあるちょっとしたスペースが
蹴鞠の庭ですね。ここで天皇は蹴鞠や舞をご覧になったそうです。



 というわけで、御所ツアー終了。所要時間、約1時間。
きちんとしたガイド付きで、しっかり説明も受けられました。
事前申請とかちょっと手間かもしれませんが、歴史ファンや平安建築好きなら
一度は行っておいて損はないのではないでしょうか。

 では、お昼からは第二部に参りましょう!



 京都駅からiPhoneを頼りに、梅小路公園へ。
梅小路公園に併設されているのが、去年2012年3月にオープンしたばかりの
京都水族館です。



 エントランスがハロウィン仕様。
入場料は、ちょっとお高めの大人2000円。
日本史とあんまり関係ありませんのでさくさく流しますね(* ´▽`)



 高いだけあって、設備は一流。
最初のつかみは、鴨川のサンショウウオ。ご覧のように、ジオラマ仕立てで、
ドライアイスとか雰囲気満点。



 サンショウウオについて学ぶスペースも完備。
実際にサンショウウオの皮膚に触れたり、匂いを嗅いだりと
体験して実感することが出来ます。



 (* ´▽`)うお、からくりこえぇ!
このように、単に水槽を並べているだけでなく、常にちょっとした
仕掛けで見に来た人の興味をひく仕組みになっています。



 あ、居ました。
暑いのか、水槽の隅に折り重なるようにへばりつくサンショウウオ。
実にキモかわいいですね!
 時折、酸素を吸いに水面にぷかーっと浮きに行っています。



 この水族館の水槽は全て、実は京都の水域の再現ばかりです。
先ほどのサンショウウオも、鴨川にいるそうで。
こういう地元の説明とか珍しいアプローチの水族館ですよね。



 シャッターチャーンス!
京都の町の中の水族館ですが、なんとイルカショーまで見ることが出来ます。
水族館なんてそんなに行きませんから、超久しぶりに見ましたね(* ´▽`)



 水族館といえば、薄暗くて床が水浸しで、なんか生臭いイメージが
あったのですが、ここは新しいせいか、本当にお洒落ですね。
このペンギンやゴマフアザラシのエリアも、半分水槽に入ることが出来たり、
岸壁のジオラマなんかも見ていて楽しいです。



 どこの水族館でもメインディッシュになっているのが、大水槽。
京都水族館もそれは同じなのですが、見せ方に工夫を凝らしていました。

ご覧のようにどーんと大ビジュアルで見せたり。



 覗ける窓を色々分けて、海底洞窟のようにしたり、魚眼レンズのようにしたり。
さすがに海遊館のジンベエザメが泳ぐ大水槽を見ていると、パンチ不足に感じられますね。
色々な方法で見せようと、小出しにしているのも輪にかけているかも知れません。



 2000円は高いか安いかは置いといて、当初に予想していた、
こじんまりとした水族館という感じは微塵もありませんでした。
京都に来たなら、ぜひとも見ていって損がないと断言できますね!

 さ、次です次。飛ばしますよー。



 同じく、梅小路公園内にあるのが、この梅小路蒸気機関車館です。
ご覧のとおり、外観はふるーい駅舎ですね。旧二条駅だそうで。



 梅小路蒸気機関車館はその名の通り、蒸気機関車専門の博物館です。
別にてっちゃんではありませんので、蒸気機関車や電車にそれほど
興味はありませんが、せっかく近くに来ましたので来てみました。



 御存知の通り、記者は石炭と水で動いていました。
石炭の重さを体験できるコーナーがあったのですが……。

(* ´▽`)重い。

 シャベル一杯で二キロだそうですね。
これを釜にくべてお湯を沸かしていたそうです。



 珍しい展示もいろいろ。こちらは、お召し列車の装飾。
お召し列車というのは、天皇・皇后・皇太后がご乗車される列車。
平成になってからは、お使いになられてないようですね。



 さて、この博物館は、無くなっていく汽車の保存のために、ここにあった
扇型の機関車庫を利用して建てられています。
そう、この屋内展示エリアの外には、こんな珍しい建物があるんです!



 どうです、この壮観な光景!!
鉄道ファンならずとも、ちょっと胸が踊りますね!

 広大な倉庫に立ち並ぶデコイチをはじめとする、綺麗に整備されて
保管されている汽車。



 すべての列車には、運転席までタラップが設けられており、展示で学んだ
運転席なんかを実際に見ることが出来ます。
ご丁寧に窯も綺麗に掃除されて、ランプで仲間で覗くことが出来ます。



 これが車庫の前の大きなターンテーブル。
汽車がこの上にのせられて、方向転換されて各車庫に収められていたんですね。



 さて、ここでは機関車乗車体験ということで、実際に汽車に乗ることができます。
走っているところを実際に見た経験はほとんどなかったのですが、汽笛を鳴らして
軽快に走る汽車ってやっぱりかっこいいですね。

 んで、この日は入場時間が遅かったので、汽車の運行が最終回でした。



 そのため、ターンテーブルを使うところを見ることが出来ました!
客車を切り離した汽車が、ゆっくりと回転台に向かってくるところは
本当に迫力満点!



 方向転換後、広場の一角にある補給エリアへ向かいます。
そこで、灰をかき出したりして清掃し、給水と石炭の補給をしてから
一日のお勤めを終えた汽車が入庫されます。



 また、ターンテーブルをクルッと回って、こんどこそ入庫です。

 二日目は、御所・京都水族館・梅小路蒸気機関車館と盛りだくさんでした。
京都駅から梅小路公園までは、iPhoneでは徒歩5分ほどと出ていましたが、
実際に歩いてみると20分ほど歩かされましたね(苦笑)

 少々長くなりましたが、三日目に続くっ!
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